政府が2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、建築物省エネ法が改正されました。これにより、令和7年4月以降に工事に着手する原則全ての新築の建築物に対して省エネ基準適合の義務が適用されます。
※カーボンニュートラル:温室効果ガスの排出を全体としてゼロとするというもので、吸収または除去することによって、差し引きゼロを目指します。
省エネ住宅
省エネ住宅とは、家庭で使うエネルギー消費量を抑えるために、高断熱・高気密で高い効率を持つ設備や建築資材を導入した住宅のことです。
経済産業省・資源エネルギー庁では、「省エネルギー住宅を実現するためには、断熱、日射遮蔽、気密の3つが対策の柱」と位置付けています。(経済産業省・資源エネルギー庁/省エネ住宅 より)
省エネ住宅のメリット・デメリット
●省エネ性能の高い住宅として、以下の点がメリットとして挙げられます。
1.環境と家計にやさしい
効率のいい給湯器やエアコン、照明など最新の設備を導入することでエネルギーの使用量を削減することができ、地球環境の保全だけでなく、月々の光熱費も抑えられることになります。また、太陽光発電などでエネルギーを作ることによって、更に省エネや光熱費の削減につながります。
2.一年中快適な空間
断熱性能が高いと、熱の出入りが抑えられるので、少ないエネルギーで部屋の温度を均一に保たれ、一年中快適に過ごすことができます。
3.住む人の健康な暮らしにつながる
断熱性能が高く、暖かい省エネ住宅は、住まい手の健康づくりにつながるということが最近の研究で分かってきているそうです。部屋の温度差が軽減されるので、ヒートショックや高血圧症のリスクが低くなると言われています。また、結露が発生しにくくなるので、アレルギーや感染症の原因にもなり得るカビやダニの発生を抑えることも期待できます。
4.災害時にも頼りに
最近は災害が多く、電気やガスが止まってしまうことが心配です。断熱性能が高い家であれば、外気温による影響を抑えられるため、厳しい寒さや暑さをしのぐことができるようになります。また、太陽光発電や家庭用蓄電池などを備えておけば、もしもの時に電気が使えるので、携帯の充電ができたり、ラジオなどから情報を得ることができたりします。
●省エネ住宅のデメリットは、「コスト」です。
家の省エネ性能を高めようとすると、建てる時の初期費用が高くなります。ですが、毎月の光熱費を抑えることができるので、長い目で見ると損をしているとは言えないでしょう。また、定められた条件がありますが、補助金や住宅ローン控除など減税の制度を利用して金額を抑えた建築ができます。
※ZEH(ゼッチ:ゼロ・エネルギー・ハウス)と呼ばれているような省エネルギー性能を持つ住宅は、省エネ基準を上回ります。この場合、国の補助制度や、住宅ローン控除の優遇といった制度もあります。
※それぞれの補助金・助成金には対象者、対象期間などが決められています。ご注意ください。
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